仕事に疲れた壱花がたどり着いたオフィス街の駄菓子屋はあやかしと生活に疲れたサラリーマンが集う駄菓子屋だった。
 そこには狐の面をつけた店主がいたが、その正体は壱花の会社の社長、倫太郎。
 子どもの頃かけられた呪いにより、店主をしているという。
 社長と店主の二重生活に疲れている倫太郎の呪いを解こうと、壱花は奔走した。
 店内に人間を増やしたら、人の世界に近づくと気づいた壱花だったが、失敗して店内をあやかしでいっぱいにしてしまう。
 やがて、異界へ通じる道を見つけた壱花は倫太郎を店主にした老婆と出会うが。
 壱花は倫太郎が駄菓子屋を本気でやめたがっていないと気づいていた。
 自分が店主をやるので、息抜きに来たいときだけくればいいと壱花は倫太郎に言う。
 壱花のおかげで店を休めた倫太郎だったが、やはり落ち着かず。
 夫婦のようだとあやかし親子に茶化されながらも二人で店を続けることにした。