「ほんとですか?
なんにします?」
「……なんかお前の店みたいだが、俺が店主だからな」
と抜け出したいと言うわりには、店主ヅラをする。
意外と子どもみたいだな、と壱花は思った。
仕事のときは即決即断揺らがないし、細かいことをぐだぐだ言う人ではないのに。
まあ、それはそれで格好いいが。
こういう方が親しみがわくな、と思って、ちょっと笑ってしまう。
レジ近くのお菓子をガサガサ漁っていた倫太郎は、
「これなら食えそうな気がする」
と言って、きな粉系のお菓子を引っ張り出してきた。
「私、おごりますよ」
社長の初駄菓子記念に、と思いながら笑って言ったが、
「駄菓子の先輩ヅラすんな。
自分で払う」
と言われてしまう。
……なんだ、駄菓子の先輩ヅラって。
なんにします?」
「……なんかお前の店みたいだが、俺が店主だからな」
と抜け出したいと言うわりには、店主ヅラをする。
意外と子どもみたいだな、と壱花は思った。
仕事のときは即決即断揺らがないし、細かいことをぐだぐだ言う人ではないのに。
まあ、それはそれで格好いいが。
こういう方が親しみがわくな、と思って、ちょっと笑ってしまう。
レジ近くのお菓子をガサガサ漁っていた倫太郎は、
「これなら食えそうな気がする」
と言って、きな粉系のお菓子を引っ張り出してきた。
「私、おごりますよ」
社長の初駄菓子記念に、と思いながら笑って言ったが、
「駄菓子の先輩ヅラすんな。
自分で払う」
と言われてしまう。
……なんだ、駄菓子の先輩ヅラって。