そう思いながらも知佳にお願いの電話を入れ、慶太好みの女を確保した。


落ち込み気味で慶太と話す気になれない。


心が拒否しているものだからメールで「女の子探したよ」とだけ送り、携帯を閉じた。


すると、すぐに慶太から着信があり、いかに紹介が待ち遠しかったかが伺える。


あたしは店の近くは避けたいとだけ伝え、話の末、店からだいぶ離れた居酒屋での待ち合わせが決まった。


自分のせいで知佳や慶太。


瑠衣や慎。


そして悠希…


みんなが犠牲になっていく。


人を騙す為には人が連鎖的に続き、巻き込まれるもの。


そんなのは二十歳を過ぎた大人ならわかるはず。


わかるのにそれすら忘れるくらいあたしは欲にかまけ、人間性を失っていた。


「ああっ!もう!!」


何かを恨むようにメールを作成し、知佳に場所と時間を告げた。


知佳は疑いもせず、すんなり返信してくる。


誰も悪くない。


誰も傷つかなくていい。


悪いのは


ズルいのは


全てあたしなんだ…