それからテレビの明かりだけを頼りに悠希が覆い被さり、何度も何度もあたしにキスをしてくる。
頬に張り付いた髪を指先でずらし、頬にも唇を押しあててくる。
時々悠希のまつ毛が瞼を刺激しくすぐるから、なんとなく笑いたくなった。
手がたまに胸へ伸びて服の上から包みこまれる。
そのわりに、ダイレクトに服の中に手は入ってこない。
慶太はスイッチが入ったら獣並みにやりだしたのに。
キスなんか忘れて、体だけを求めてきたのに。
普通の男ならここまできたらすぐやりたがるはず。
でも、悠希はそこで止めてる。
と言うか理性をきかせてるが正解かもしれない。
理解に苦しむ行動をしてくる悠希は、凄く唇だけを求めてくる。
あたしは経験のない悠希の動きに不思議な感覚がした。
絶対モテる男の悠希は「歩」に何を求めてるのだろう。
なんで、あたしなんだ。
なんで?
悠希はあたしの汚さを知らない。
あたしも悠希を何一つ知らない。
頬に張り付いた髪を指先でずらし、頬にも唇を押しあててくる。
時々悠希のまつ毛が瞼を刺激しくすぐるから、なんとなく笑いたくなった。
手がたまに胸へ伸びて服の上から包みこまれる。
そのわりに、ダイレクトに服の中に手は入ってこない。
慶太はスイッチが入ったら獣並みにやりだしたのに。
キスなんか忘れて、体だけを求めてきたのに。
普通の男ならここまできたらすぐやりたがるはず。
でも、悠希はそこで止めてる。
と言うか理性をきかせてるが正解かもしれない。
理解に苦しむ行動をしてくる悠希は、凄く唇だけを求めてくる。
あたしは経験のない悠希の動きに不思議な感覚がした。
絶対モテる男の悠希は「歩」に何を求めてるのだろう。
なんで、あたしなんだ。
なんで?
悠希はあたしの汚さを知らない。
あたしも悠希を何一つ知らない。