体調も心も満たされ、何もかもがうまくいってた。
悠希から注がれる惜しみない愛情。
嘘みたいに母との会話がある日常生活。
近くには親友や友達もいて、環境的に抜群で、何一つ申し分ない。
それなのに。
知られたくなかった父との確執を悠希の目の前で見せる日は遠くはなかった。
その日はこれからあたしの心を再び「闇」に戻すなんて思いもしないくらい雲がない青空で、青の世界を泳いでいる気さえする美しさだった。
悠希とドライブがてら服を買いに行ったり、帰りはおいしいイタリアンのランチを食べ、何気なくゲームセンターに寄ったり。
埼玉に行った以来撮れなかったプリクラを夢中で撮り、全てがうまく行き過ぎで。
穏やかな幸せな日だったんだ。
1日の日程を全て終え、青空だった空が色を変え、オレンジ色に染まり出した頃。
あたしは悠希の車に乗り、家へ送ってもらおうとした。
「ねぇ、悠希ぃ~。歩の大好きなガムちょうだい」
「お前これしか食わねぇもんな」
「うん!ミントブルー。いるかちゃん最高!」
「ほれ、あ~んしな」
「あ~ん」
二人はたわいもない会話で盛り上がり、ゲームセンターでの余韻を引きずり、賑やかに話していた。
あと10分。
そろそろ家に着きそうな距離に差し掛かった時。
「闇」の着信が携帯に鳴ったんだ。
悠希から注がれる惜しみない愛情。
嘘みたいに母との会話がある日常生活。
近くには親友や友達もいて、環境的に抜群で、何一つ申し分ない。
それなのに。
知られたくなかった父との確執を悠希の目の前で見せる日は遠くはなかった。
その日はこれからあたしの心を再び「闇」に戻すなんて思いもしないくらい雲がない青空で、青の世界を泳いでいる気さえする美しさだった。
悠希とドライブがてら服を買いに行ったり、帰りはおいしいイタリアンのランチを食べ、何気なくゲームセンターに寄ったり。
埼玉に行った以来撮れなかったプリクラを夢中で撮り、全てがうまく行き過ぎで。
穏やかな幸せな日だったんだ。
1日の日程を全て終え、青空だった空が色を変え、オレンジ色に染まり出した頃。
あたしは悠希の車に乗り、家へ送ってもらおうとした。
「ねぇ、悠希ぃ~。歩の大好きなガムちょうだい」
「お前これしか食わねぇもんな」
「うん!ミントブルー。いるかちゃん最高!」
「ほれ、あ~んしな」
「あ~ん」
二人はたわいもない会話で盛り上がり、ゲームセンターでの余韻を引きずり、賑やかに話していた。
あと10分。
そろそろ家に着きそうな距離に差し掛かった時。
「闇」の着信が携帯に鳴ったんだ。