さすがに急過ぎな展開に悠希は驚いている。


「今から!?」


「今、今!」


「いや、別にいいけどさ。う~ん…で、どこいこう…」


「歩、コンビニでお菓子い~っぱい買いたい!」


近場で人が出入りする場所といったら間違いなくコンビニだ。


勢いまかせで悠希に思いつきを言ってみると


「オケ!よし行くか」


一つ返事であっさりコンビニ行きが決定した。


思い立ったらすぐ行動なあたしが即立ち上がり、財布を手に寝癖頭で部屋を出ようとしたら、悠希は後ろに立ち、口に手を当て何か言いたげにしている。


「何?文句ある?」


「ん~文句はねんだ。ただ…」


「なんだよ。ハッキリ言えや」


「歩ってケツひよこみたいだな。口もとんがってるし」


「はぁ!?」


「ちっこい小動物っつうの?」


「さりげ失礼じゃね!?」


何を言い出すかと思えばあたしのコンプレックスを露骨に指摘して、失礼極まりない発言を悠希は発した。


下から顔を覗き見上げ、睨み付けたら


「でもそこが可愛くて。たまんねぇ~はははっ!ひよこケツが!」


「なっ、ちょっと」


力一杯抱きしめられ、焦りが隠せない。


「悠希ってば!離せ!!」


そう口にしたわりに本心は1つ1つが幸せで、こんなに幸せでいいのか戸惑ってしまう。


慣れない恋愛の流れにどうリアクションしていいかわからないし、調子が狂い、戸惑うんだ。