「だから別れるとか言わないで。俺お前大好きだからさ」


「……あのね」


「ん?」


「…いや。あたしもごめんなさい。悠希はクリスマスしたかったんだよね。ケーキすら食べなくて…ごめんなさい」


悠希はこたつ布団から顔を離し、上目遣いでまじまじとあたしの顔を見てくる。


見ないでってくらい恥ずかしい。


ごめんとか言っちゃってるし…


「ううん。いなくならないならいい。仲直り出来たからいいや!」


「馬鹿っ…」


悠希は暗い表情からまばゆい表情になり、突然パッと両手を広げ、力一杯抱き締めてきた。


あたしも自然と笑顔を取り戻し、拒まず受け入れている。


「でもさ…」


「ん?」


「来年は一緒にクリスマスしような」


「うん!しような!」


悠希の唇が頬に触れ、何度も頬の上を滑るキスし、徐々に唇へ移動する。


あたしは照れくさい反面、首に手を回し、悠希の唇に自分の唇を重ねた。


「ん~まっ。よし、やるぞ!」


「はっ?何をやるの?」


わざと唇を離し、いやらしい表情を浮かべる悠希は布団を指差す。


「やる事はただ一つ。あれだよ、あれ」


「あれって!?」


「ぶっ。エチィ~だ!」


「…ムードねえなぁ~あはははっ」


「笑ってんじゃねえよ~いただき!」


「ちょっ、これじゃ聖なる夜が性なる夜じゃねぇかよ!」


「オヤジギャグうるさ~い!」


キャーキャーふざけていたらあたしはそのまま布団に連れていかれ、服を剥がされた。