酔っ払った後輩が口を滑らせ発してしまった西野君に関する重大発表。
そんな後輩をしりめに西野君の顔は強張り、結婚の話題に触れたくなさ気だ。
後輩はまずいと思ったのか、瞬時に誰も頼んでないのに酒を一気飲みして「もう一杯!」と言い、気まずそうにあたし達二人を交互に見出した。
「あ〜〜結婚?すげぇ最高じゃね?歩もしたぁ~い。なんなら後輩君もらってよ~なんてね」
「あっ。欲しい!俺、歩ちゃん欲しい!」
「やるわけねぇだろタコ!おめぇなんざスルーだスルー。祝いっつう事で歩に刺身乗っけて食せ!THE・女体盛りなんつって!」
あたしは店では普段使わない汚い言葉をわざと言い放ち、後輩を馬鹿にし、場を一変させる男好みのエロ話をしむけた。
流れを変えなきゃ、つまらない飲みになってしまう。
そんな状態で二人から金を貰うわけにいかない。
そう、西野君と後輩はこの店に金を落としてくれる大事なお客様。
「うわっ!やらし~」
「はははっ。そのまま歩ちゃん食われちゃうよ」
気まずさは笑いに変わり、どうにかその場の切り抜けに成功した。
西野君は笑顔を取り戻し、結婚話が逸れたのに胸を撫で下ろしたようだ。
そして、それからいい雰囲気で会話は進んでいき、あたしも不愉快な思いをせずその場を楽しんだ。
西野君と後輩は二時間飲んでいき、思っていたよりすんなり帰ってくれ、安堵のまま仕事を終えた。
いや。
安堵のまま終えるはずだった…
そんな後輩をしりめに西野君の顔は強張り、結婚の話題に触れたくなさ気だ。
後輩はまずいと思ったのか、瞬時に誰も頼んでないのに酒を一気飲みして「もう一杯!」と言い、気まずそうにあたし達二人を交互に見出した。
「あ〜〜結婚?すげぇ最高じゃね?歩もしたぁ~い。なんなら後輩君もらってよ~なんてね」
「あっ。欲しい!俺、歩ちゃん欲しい!」
「やるわけねぇだろタコ!おめぇなんざスルーだスルー。祝いっつう事で歩に刺身乗っけて食せ!THE・女体盛りなんつって!」
あたしは店では普段使わない汚い言葉をわざと言い放ち、後輩を馬鹿にし、場を一変させる男好みのエロ話をしむけた。
流れを変えなきゃ、つまらない飲みになってしまう。
そんな状態で二人から金を貰うわけにいかない。
そう、西野君と後輩はこの店に金を落としてくれる大事なお客様。
「うわっ!やらし~」
「はははっ。そのまま歩ちゃん食われちゃうよ」
気まずさは笑いに変わり、どうにかその場の切り抜けに成功した。
西野君は笑顔を取り戻し、結婚話が逸れたのに胸を撫で下ろしたようだ。
そして、それからいい雰囲気で会話は進んでいき、あたしも不愉快な思いをせずその場を楽しんだ。
西野君と後輩は二時間飲んでいき、思っていたよりすんなり帰ってくれ、安堵のまま仕事を終えた。
いや。
安堵のまま終えるはずだった…