また狐( ̄▽ ̄)あ、こちらでは初めてですね。初めまして、藤堂左近と申します。何か左近の話には狐がよく出てきます。人に憑かせるのに最適だからかな(そうか?)。

 でもこの『人の魂を食って、その者と生きる』っていう設定は、実は別の話で書いてたやつです。そっちの主人公は狐に魂を食われて、子供のまま百年とか生きてるって設定だったんですけどね。
 でも何となく、話の内容が特殊すぎるというか。歴史とか妖怪とかが好きで調べすぎてドツボに嵌るというか。ちょっと己の趣味に走りすぎてしまったので、そっちは没に……なるかもしれない。
 なので狐の設定だけをこっちで使いました。

 久しぶりに正規の立ち合いを描いたような。もっとずっぱんどっぺんと斬り合いたかったんですけどね。いざ書いてみると、どうしてもあっさりしてしまう。実際はそんな長々斬り合ってられないでしょうしねぇ。

 これ、また深く考えずにお姫様クラスを出してしまったがために、斬り合いの舞台を整えるの大変でした。それなりの地位にいる人が絡んでないと、お姫様暗殺なんてできないし、それなりの地位の人だけじゃ接点がないわけで。その間の地位の人が実際に動かないといけないけど、その間の地位って何じゃ、とか。
 大きく括った中での序列なので、細かいところは目を瞑ってくださいよ( ̄▽ ̄)安芸津も結構な地位だと思いますよ。家老と直で会えるわけですからね。

 歴史ものはこういう事件性が難しい。斬り合わせるためには事件は必要なわけで、でも今回のようにお家騒動絡みだと、それぞれの役職とかが絡んでくるのでそれこそ大変。

 んでもちょっと思ったのが、世間的な時代小説って同心ものが多いんですよ。やっぱり現代の警察だから、事件も起こしやすいんだね。浪人・町人相手だしね。
 左近は自由な浪人が描きやすいけど、でも浪人の場合は闇稼業にしないと何かとややこしいんだけど。

 今回は狐がお気に入り。そういえば左近の話の狐は、どれもどこかのほほんとした軽い性格のような。でもこんだけ書いてて、狐が主人公のってないかも(ぽいのはあるかもだけど)。狐主人公のを思いついたら書くかもです。いやでもそれだと斬り合い……するかなぁ?

 それでは次回作でもお会いできることを祈って('ω')ノ

  2019/12/21 藤堂 左近