「助かります」

「生活が夜型になっちゃうけど若いから大丈夫か(笑)」

「大丈夫です(笑)じゃあいただきます」

「うん、どうぞ」

「あの、部屋に鍵付けたいんですけど……可能でしょうか?」

「そうね、9時になったら大学の事務室にいって聞くといいわ、玉井さんて人が寮の担当でいるから」

「わかりました」

食事を終えた葉月は9時になると歩いて10分ほどの大学へ向かう

事務室で許可をもらい戻ってホームセンターに出かけた

智歌が掃除や片付けをしている中鍵を付ける

智歌もさっぱりとした性格で葉月にも接してくれて良き姉という存在になっていた

14時からは智歌と二人でメニューや買い出しで毎日買い物に出かけ夕食の準備をする

智歌も栄養士の資格を持っていて同じ短大の出身だったこともあり、仲良くなりあっという間に時間は過ぎ、葉月が働き始めてから一ヶ月が過ぎようとしていた


寮生の顔と名前も一致し、会話も出来るようになった

葉月の時間は一応夕食が18時から20時でその後遅れるようならセルフですることになっているが葉月の性格からそれは出来ず部活で遅くなった寮生にも配膳してあげていた

いつも遅いのはやはり翼と匠が多かった

「あー、葉月ちゃんごめん、またギリギリになって」

翼が申し訳なさそうに謝る

「いいですよー、全然、22時までは仕事なので何でもやりますからね(笑)」

「ありがとう〜、バレー部は今年一年生二人だからさ、片付けに時間かかるんだよ」

葉月はカウンターからおぼんを渡していた

「一年生なんですか?」

「うん」

「えっ、年下?」

「えっ、年上なの?もしかして」

「じゃあ、葉月さんだね、翼(笑)」