日曜日、葉月はレンタカーを借りて荷物を運んでいた

「あれ、葉月ちゃんて住み込みなんだ」

振り向くと翼と匠が立っていた

「あっ、そうなんです」

ジャージ姿の二人はコンビニの袋を下げていた

翼は袋を匠に渡しレンタカーから荷物を出していた葉月に寄っていく

「これ、運べばいい?」

「うん、でも練習中でしょ、自分で運びますよ」

「どうせ食堂いくしさ、俺らで運ぶからさ、葉月ちゃんお湯わかしてよ、昼カップラーメン食うからさ」

「カップラーメン?」

「うん、日曜日はほぼカップラーメンかな(笑)ラーメン大好きなんだー」

匠は翼の袋をあげてみせた

「足りるの?」

「大盛りとおにぎり1個とサラダ(笑)」

翼は布団を担いで歩き出した


食堂に行くと4人ほど食事をしていた

ポットのお湯をみると使った後があり、葉月はお水を足す

日曜日はみんなラーメンとか多いんだな、まあ、そうなるよね

匠は袋をテーブルに置き翼とまた車に荷物を取りにいってくれる

葉月は部屋に行き運んでくれた布団の紐を外し部屋の押し入れに入れた

布団運んだから今日からこっちで寝なきゃね


翼と匠が小さなテーブルやクッションなど持ってきてくれた

「これで全部?」

「あと1回取りに行くけど服とか軽いものだから大丈夫です、ありがとうございます」

「そっか、じゃあ匠、昼食うか」

「ああ」

葉月も二人の後を追って食堂へ行く

食堂には自動販売機も置いてあった

「あの、たいしたお礼にならないけど何かジュースどうぞ」

「いいよ〜たまたまだったし、なっ匠」

「うん、大丈夫、気にしないで」