二人で話しながらご飯を食べる
「みんなが食べ終えて残っていたら食べていいからね、食費も浮くよ」
「そんな、家賃も食事もなんていいんですか?」
「うん、だって勿体ないじゃない、でも若い学生は量食べるしさ、足らないのも駄目だし(笑)」
「量が難しいんですね」
「そうね、一応寮生は20人いるんだけど今日なんかは10人だし、この寮は入学が早く決まる運動部が多いからすぐ埋まるのよ、遠征やリーグ戦とか始まったら帰りも外で食べるし、だから札があって、急なときは連絡もちゃんと寮に入れるようになってるの」
「なる程です」
二人は食事を終えた
「まあ、詳しいことは由香ちゃんから聞いてね、私は後片付けして帰るから今日はもういいわよ、本当に急に頼んじゃってごめんね」
「いえ、じゃあ失礼します」
葉月は自分のアパートに戻ってきた
家賃と食費も助かるな、鍋も大きいけど寸胴鍋じゃなかったしあれなら私の身長でも持てる、ご飯も炊飯ジャーが何個か置いてあったから釜炊きじゃないし、決まってよかった
あとアパートの契約解除と公共料金等の手続きに……
他はなかったかな?
次の休みに引越ししよう、よし!じゃあ、荷物まとめるかー
葉月は引越しの準備を始めた