「談話室って二階の窓から外が見えるじゃん」

「入っていい?」

葉月はドアを開けた

周りをキョロキョロ見回してさっと部屋に入る

「談話室からタクシーが見えた?」

「うん!」

「ちゃんとメールにさ、帰ってきたら連絡してって送ってくれてたらしたのに……誰かシャワー室を使ったらどうするの」

「……ごめん」

葉月のクッションを抱いた

こういうとこは可愛いと思うんだよね、年下だからなのか

「今日は先輩の付き合いの麻雀はなかったの?」

「もう、終わったから部屋に来てみたんだ」

葉月はコートを脱いでハンガーにかけた

「聞いてもいいの?」

「ん?誰といたか?的なこと?」

「何でわかるの!」

「わかるでしょ!短大時代の友達とだよ」

「ごめんヤキモチ………」

クッションを持ったまま壁に頭をつけた

拗ねたのかな?

「明日さー、バレー部でクリパするんだって」

「いいじゃない、楽しそうで」

「女子バレー部も合同なんだよ……」

「それで?」

「どう思う?」

「楽しんで来てって思うよ」

「そっか、そんなものなのか」

「あのねー、私だって地元に帰ったら男友達とかいるし、小さいヤキモチ妬かないで、自分だってファンの子いるでしょ?」

「あっ、うん、ごめん」

「私は秋月くんのものじゃないんだからね」

「…………わかった」

「もう、寝るから……」

翼は落ち込んで部屋から出ていった

私の立場も考えてよ………