「はー、やっぱ葉月さんの料理美味いね、俺の好みだ」

「よかった、少し醤油入れすぎたかなって思ったんだけど」

「大丈夫、ご飯がすすむ」

「おひつにご飯入れてきたよ、おかわりする?」

「うん」

翼の携帯が鳴った

「匠だ、帰ってきたって……どうしよう」

「夕食買いに出てるって打っとけば?」

「あー、うん」



「ご馳走様でした」

「うん、少しは元気でたかな?」

「少しね(笑)まあ、今日の試合に出れなかった事は自分のミスだからまた、次頑張るし……葉月さんと出かけられたっていうのも嬉しかった……俺ね葉月さんと付き合いたいんだけどもうちょっと待って欲しいんだ、キスまでしておいて何だよって思うかもしんねぇけど……俺の中のケジメがあって……」

葉月はお箸をくわえてじっと翼を見ていた

「ぷっ、葉月さん可愛い〜チュッ」

葉月の頬にキスをして翼は部屋から出ていった

今、何がおこったの?

付き合いたいって言った?………秋月くんと?

ごめんの意味は?今は付き合えないってことのごめん?

頭の中でごちゃごちゃ考えてると理奈から連絡が入る

“来週の日曜日飲まない? ”


次の日曜日、葉月は理奈と会っていた

「今日は彼氏は?」

「飲み会なの、葉月の仕事どうかなと思って……」

「そうね、一緒にする人もいい人で楽しいよ、何ていってもね、みんながいただきますとご馳走様を言ってくれることかなー、やっぱりいいし、食事も食べれるから凄く助かるんだー」

「それはよかったね(笑)美奈代が病院で葉月を見たって言ってたから聞こうと思って」

「私に聞けばいいのに」

「あの子アドレス変えたのよ、今日葉月に会うっていったら教えておいてって、送るね」

「うん」

あっ、秋月くんともまだ交換してないや

「で?病院は?」

「寮生の子を迎えにいったのよ、美奈代ってあの病院で働いてたんだね」

「そうよ、配膳途中で声かけれなかったみたい」