二人はラーメンを食べて店を出てまた船乗り場の近くまで戻った
魚屋があるからだった
「へぇー、スーパーで買うのかと思ってた」
「ここは結構有名なのよ、船からすぐ新鮮なお魚を並べることができるから、水槽もあるし」
「カレイあるかな」
「ありますよ」
「葉月さんも食べよ、2匹ください」
「あいよ、まいどあり」
「高いよ、私は他の魚でもいいのに……」
「俺が今日迷惑かけてるから出さして」
翼はお金を払った
二人は車に乗り寮へ向かう
寮に到着した
「シャワーしたいから終わったら葉月さんの部屋にいってもいい?」
「わかった」
葉月は食堂へ行き魚の下処理をしてご飯のスイッチを入れて部屋へ行った
すぐノックがあり翼を通す
「誰も見られてない?」
「うん、お邪魔しまーす」
「何時くらいに食べる?バレー部が戻ってくるのは?」
「今日は他の大学に行ってるから戻りは遅いよ、飯食べて帰ってくる予定」
翼の携帯が鳴る
開くと、ため息をもらした
「どうしたの?」
「ん、何でもない」
「じゃあ、18時くらいにご飯にしようかな、それまで部屋でゆっくりすれば?」
「ここにいる、ねえ、このクッション使っていい?」
「いいけど……」
翼は大きいクッションを抱く
「ねえ、こっち来て」
葉月は翼の手の中に入る
後ろから抱きしめられる
「ねー、怒ってない?」
「何が?」
「キスしちゃったこと……チュッ」
葉月の頬に軽く唇が触れた
「びっくりした……よ」
「葉月さん、彼氏いんの?」
葉月は真っ赤になって、首を横に振る
「初めてだった?」
葉月は頷いた
「ごめんね、いきなりしちゃって」