お菓子類がテーブルに広げられると、これがいいあれがいいとざわつきながら皆自分好みの物を手にしている。
「じゃ、とりあえず。かんぱーい」
景が場を仕切り出し、あたし達は流れに飲まれ、ジュースを一点に集め「乾杯」をした。
あたしが何気なく優奈の彼氏の方を見て、視線を横にずらす。
と真っ白なパーカー姿の人と目が合ってしまった。
色白で黒目が大きいその人は癒される子犬っぽいというか、可愛い系というか…
一言でまとめるならモテそう男子だ。
目が印象的で、彼の似顔絵を書いたら間違いなく少女漫画に出てくるやたらキラキラ目の少年だろう。
あたしが一瞬見とれかけ「ヤバイヤバイ」と思い、再び視線をずらしたら、優奈もその人の事を見つめていた。
なんとなく嫌な予感はしたものの、気のせいだと自分の中で処理してからあたしは声を出した。
「雅也の友達はじめましてじゃん。自己紹介ってか名前くらい知りたいんだけど」
「だよね!あたしも思った!名前教えて〜〜」
優奈が食いついてくれたおかげで場の空気は雅也の二人の友達に集中して、名前を言わざるをえない感じになっている。
「こっちの白いパーカー着てるのが怜(れい)。んでこっちの赤いのが尚(しょう)。同じ中学だったんだぁ」
なぜか聞いていないのに雅也が二人を紹介し始め、あたしが固まっていると
「なんで雅也が紹介してんの!?」
あたしが言いたかった事を優奈が言い出した。
「はははははっ!」
「笑えるんだけど!」
その場に笑いが起こり、ほぐしきれていない緊迫した空気は一気に吹き飛び、いい空気がみんなを包み込んだ。
火をつけたように顔を赤らめた雅也はむきになり、それでも負けじと紹介を続けた。
「はずぃ~。笑うなってば!!あぁぁもう!!怜はあだ名がマメって言うからマメって呼んでな!」
「なんでマメなん?」
「なんでだろうな。マメみたいだからじゃねぇの!?」
「じゃ、とりあえず。かんぱーい」
景が場を仕切り出し、あたし達は流れに飲まれ、ジュースを一点に集め「乾杯」をした。
あたしが何気なく優奈の彼氏の方を見て、視線を横にずらす。
と真っ白なパーカー姿の人と目が合ってしまった。
色白で黒目が大きいその人は癒される子犬っぽいというか、可愛い系というか…
一言でまとめるならモテそう男子だ。
目が印象的で、彼の似顔絵を書いたら間違いなく少女漫画に出てくるやたらキラキラ目の少年だろう。
あたしが一瞬見とれかけ「ヤバイヤバイ」と思い、再び視線をずらしたら、優奈もその人の事を見つめていた。
なんとなく嫌な予感はしたものの、気のせいだと自分の中で処理してからあたしは声を出した。
「雅也の友達はじめましてじゃん。自己紹介ってか名前くらい知りたいんだけど」
「だよね!あたしも思った!名前教えて〜〜」
優奈が食いついてくれたおかげで場の空気は雅也の二人の友達に集中して、名前を言わざるをえない感じになっている。
「こっちの白いパーカー着てるのが怜(れい)。んでこっちの赤いのが尚(しょう)。同じ中学だったんだぁ」
なぜか聞いていないのに雅也が二人を紹介し始め、あたしが固まっていると
「なんで雅也が紹介してんの!?」
あたしが言いたかった事を優奈が言い出した。
「はははははっ!」
「笑えるんだけど!」
その場に笑いが起こり、ほぐしきれていない緊迫した空気は一気に吹き飛び、いい空気がみんなを包み込んだ。
火をつけたように顔を赤らめた雅也はむきになり、それでも負けじと紹介を続けた。
「はずぃ~。笑うなってば!!あぁぁもう!!怜はあだ名がマメって言うからマメって呼んでな!」
「なんでマメなん?」
「なんでだろうな。マメみたいだからじゃねぇの!?」