☆☆☆
それから一日は、ほとんど机に突っ伏した状態で過ごしていた。
少しでも顔を上げたら、涙が出そうだったから。
お昼になっても、食欲がわかない。
大好きなメロンクリームパンも、食べたいと思えない。
律……ごめんね。
本人を目の前にして言えたら、どれだけ楽だろう。
けど、律はあれから私と目もあわせてはくれなかった。
「碧さん」
そんな私に、後ろから誰かが背中をつついてきた。
「……なに?」
少しだけ涙に濡れた顔で、振り向く。
清子さんだ。
清子さんはフワリと咲いた花のように笑い、「あなた、他の人と付き合い始めたのね」と言った。
すぐると別れたことが、さも嬉しそうだ。
「先輩とも、もうダメ……」
呟く私に、清子さんは軽く声を出して笑った。
「そう。すぐる以外の男性の事なら、いつでも相談に乗るから。元気だしてね」
表面上だけの、なんの感情もこもらない言葉。
その言葉に、まるで心の中がカラッポになってしまったような気さえする。
すぐるがいなくなった、誠先輩も、律も。
みんな、私から離れていった。
私が、みんなを傷つけた――。
それから一日は、ほとんど机に突っ伏した状態で過ごしていた。
少しでも顔を上げたら、涙が出そうだったから。
お昼になっても、食欲がわかない。
大好きなメロンクリームパンも、食べたいと思えない。
律……ごめんね。
本人を目の前にして言えたら、どれだけ楽だろう。
けど、律はあれから私と目もあわせてはくれなかった。
「碧さん」
そんな私に、後ろから誰かが背中をつついてきた。
「……なに?」
少しだけ涙に濡れた顔で、振り向く。
清子さんだ。
清子さんはフワリと咲いた花のように笑い、「あなた、他の人と付き合い始めたのね」と言った。
すぐると別れたことが、さも嬉しそうだ。
「先輩とも、もうダメ……」
呟く私に、清子さんは軽く声を出して笑った。
「そう。すぐる以外の男性の事なら、いつでも相談に乗るから。元気だしてね」
表面上だけの、なんの感情もこもらない言葉。
その言葉に、まるで心の中がカラッポになってしまったような気さえする。
すぐるがいなくなった、誠先輩も、律も。
みんな、私から離れていった。
私が、みんなを傷つけた――。