☆☆☆
お腹が減っては戦はできぬ。
というけれど、私の場合は違った。
お腹が減って、焼きそばパンを食べて、お腹がいっぱいになると、眠くなる。
つまり、空腹時でも満腹時でも、戦はできぬ。
特に、窓際の私の席は午後からポカポカと日がよく当たる。
これが夏なら厳しいのだけど、今は秋。
ちょうどいい、気持ちのいい日差しが私を夢の中へと誘導する。
うつらうつらする私の耳に聞こえてくるのは、先生の声。
それがちょうど子守唄代わりになって、夢と現実の間を行き来する。
夢の内容は、とある小さな町の教会。
私はクリスチャンでもないし、教会に行ったことも一度もない。
だから、夢の中に出てくるのは何かの映画で見た建物そのものだった。
教会の中にはたくさんの人がいて、真ん中の通路に立つ私へ拍手を送ってくれている。
あぁ、これは私の結婚式だ。
時々見える自分の真っ白なドレスに、これが幸せなワンシーンだと気づく。
協会の扉を開けば、外に私の王子様が待っている。
そんな感じだ。
私は、夢の中にも関わらずはやる気持ちを抑えきれず、小走りにその扉へと向かった。
大きな深呼吸をひとつして、扉へとてをかける。
そして……思いっきり開いたその先にいたのは――。
「お前、今日から俺の女な」
そう言ってニヤニヤと笑う、森山すぐる――!!
お腹が減っては戦はできぬ。
というけれど、私の場合は違った。
お腹が減って、焼きそばパンを食べて、お腹がいっぱいになると、眠くなる。
つまり、空腹時でも満腹時でも、戦はできぬ。
特に、窓際の私の席は午後からポカポカと日がよく当たる。
これが夏なら厳しいのだけど、今は秋。
ちょうどいい、気持ちのいい日差しが私を夢の中へと誘導する。
うつらうつらする私の耳に聞こえてくるのは、先生の声。
それがちょうど子守唄代わりになって、夢と現実の間を行き来する。
夢の内容は、とある小さな町の教会。
私はクリスチャンでもないし、教会に行ったことも一度もない。
だから、夢の中に出てくるのは何かの映画で見た建物そのものだった。
教会の中にはたくさんの人がいて、真ん中の通路に立つ私へ拍手を送ってくれている。
あぁ、これは私の結婚式だ。
時々見える自分の真っ白なドレスに、これが幸せなワンシーンだと気づく。
協会の扉を開けば、外に私の王子様が待っている。
そんな感じだ。
私は、夢の中にも関わらずはやる気持ちを抑えきれず、小走りにその扉へと向かった。
大きな深呼吸をひとつして、扉へとてをかける。
そして……思いっきり開いたその先にいたのは――。
「お前、今日から俺の女な」
そう言ってニヤニヤと笑う、森山すぐる――!!