☆☆☆

体がだるくて、まだズキズキと痛む。


けど、すぐるが腕枕をして頭をなでてくれている。


それが、すごく心地いい。


「ねぇ、すぐる」


「うん?」


「罰って……どうするの?」


私の言葉に、すぐるは軽く鼻で笑った。


そして私を抱きしめて、「あぁ。今のが一応罰だったんだけどな……。じゃぁ、もう1つ言うことを聞いてもらおうか」と言った。


「言うこと……?」


「あぁ。これからの、碧のすべてをもらう」


へ……?


「碧の人生も……体も、全部だ」


「すぐる……っ」


そんなことを言うすぐるが愛しくて愛しくて、私はすぐるを強く抱きしめた。


あぁ……私ってドMなのかも。


S王子にこんなこと言われて、嬉しいなんて――。