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今日のあさ、久しぶりに便意をもよおして、ご不浄にいき、出そうと試みたが、どうしても出なかった。いくらいきんでも押し出せなかった。このときはまだ雨も小降りだったので、ドラッグストアに浣腸を買い求めることができた。それを、三つ挿入して排便を試みたが、便意は生じても出なかった。そのため、近くにある掛かり付けに飛び込み、浣腸をおねがいしたが、それさえもできなかった。付き添っていた母とも話がきまり、医師に摘便してもらうことになった。やってくれた医師が、まるで碁石みたいに硬いと表現していたから、それほどひどかった便秘なんだろう。摘便してもらうと、肛門にてを突っ込まれるわけだから、痛いのなんの。でも、かえって気持ちのよい感覚でもあった。とにかく、重量あげの選手みたいな声をあげていきみ続けて、大量の下血と一緒に石のような便がやっと出たときには、おもいっきりやった!と、叫んでしまったほどである。
まあ、飛び入りの患者だったし、回りに知り合いもいなかったから、いきむこえとか、叫んだときの声とか、みんな丸聞こえだったと思うけど、笑われることはなかった。
とりあえず、病院はそれで終わったのであるが、帰りはもうどしゃ降りの雨が降っていて、帰るのは少し怖いなと感じるほどだった。母に、こっぴどくしかられて、家に帰宅したあとは泣いて泣いた。もう、申し訳ないのと、悪いことをしたのとで一杯で、言葉なんか出ないくらい、泣きはらした。母はそんな私に、馬鹿といった。母は、そういう風にしか反応できない人だ。それはよく知っているが、ある意味では、悲しいことでもある。
とにかく、台風の日に、便秘で病院に行き、摘便してもらうなんて言う、ひどい経験をした。もう、こんなことしかできない自分は、もうだめだと思った。できれば、もうしんでもいいとか、そこまで考えたほどだった。