……とにかく明日、謝るか。

八つ当たりだった、ごめん、って。

まずはその言葉を口にしよう。

そしたらきっと、いつものように依は笑ってくれるから。



そう、明日も学校に行けば普通に依がいて、一緒に図書館へ行って、話す時間は沢山ある。

だから大丈夫。



……なんて、自然と明日のことを考える僕は知らずにいた。

みんなに“明日”が当たり前に訪れるとは限らないこと。



翌日、学校に依の姿はなかった。

そして担任から聞かされたのは、『依が亡くなった』ということだった。