思いを、夢を、言葉にするのは怖い。

本音を否定されたくなくて、これ以上傷つきたくなくて、なにも言えなくなる。



だけど、依がいてくれたから。

その言葉が背中を押してくれたから、言葉にできた。



父と囲む食卓には、まだぎこちなさが残る。

だけどこれも何ヶ月、何年と時間を経て少しずつ解けていったらいいと思えた。




きみが死んで47日。

残された願いはあとふたつ。



今夜はやぶれたノートを引き出しから取り出して、そっとひらいてみよう。

そして、きみとの夢の続きを綴ろうと決めた。