たしかに、頑張っていたという感じばかりではないし、一緒にいない年もある。もちろん楽しい時間も多かった。 年号も平成から令和に変わった。 「いろいろと新しい始まりはあるものね。いつだって。もちろん終わりも」 「そうだな、終わりもある。でも少なくとも、俺は自分の居場所があると思ってるよ。」 「え?それって?どういう意味……?」 「さぁ?なんか、言った?今、俺?」 「んもぅ、得意のおとぼけ……」