「今の状況から端的にご説明します」
そう切り出されて覚悟を決める。
もう何を言われようとこれが現実なのだから。
「まず吉見の離婚の件ですが成立しました。お子さんの親権は母親になり、今後、吉見とお子さんが面会することはおそらくないと思います。共有財産の相続等については申し訳ありませんが、新宮さんにお話できることはありませんのでご了承ください。・・・ただ」
三ツ谷さんは言葉を探すように言葉を切り、おもむろに付け加えた。
「吉見が養育費や融資返済などの債務を負うことはないことと、クリニックと住居に関しての所有権がなくなることはお伝えしておきます」
「つまり・・・仕事と住む場所を失ったということですね」
「はい」
自身の経験からもある程度の予想はしていたから、わりと冷静に受け止められていた。
「それじゃナオさんは今どこに・・・?」
「そのことですが」
彼の眼差しが僅かに厳しさをまとわせた。
そう切り出されて覚悟を決める。
もう何を言われようとこれが現実なのだから。
「まず吉見の離婚の件ですが成立しました。お子さんの親権は母親になり、今後、吉見とお子さんが面会することはおそらくないと思います。共有財産の相続等については申し訳ありませんが、新宮さんにお話できることはありませんのでご了承ください。・・・ただ」
三ツ谷さんは言葉を探すように言葉を切り、おもむろに付け加えた。
「吉見が養育費や融資返済などの債務を負うことはないことと、クリニックと住居に関しての所有権がなくなることはお伝えしておきます」
「つまり・・・仕事と住む場所を失ったということですね」
「はい」
自身の経験からもある程度の予想はしていたから、わりと冷静に受け止められていた。
「それじゃナオさんは今どこに・・・?」
「そのことですが」
彼の眼差しが僅かに厳しさをまとわせた。