涙が落ち着いてきたところで三ツ谷さんにイスを勧められ、泣きはらした顔でベッド脇に並んで腰掛ける。

「少し痩せたね。ごめん・・・俺のせいだ」

ナオさんの左手をずっと握ったまま見つめ合えば、それだけでまた涙が込み上げた。

「・・・ナオさんは悪くないわ。ちょっと不健康なダイエットしただけ」

さすがに泣きすぎの自覚もあったし、ハンカチで目を押さえながら無理に笑ってみせる。

「いいんだ好きなだけ泣いて。一人にした、ってもっと怒ってもいい。沙喜はいつも我慢しすぎるから」

「怒ってないけど、・・・どうしていいか分かんなくなっちゃって。もうわたしが諦めれば全部おわるって、そんなことばっかり考えてた・・・」

「・・・いきなり何もなくなったら俺でも心が折れるよ。本当にごめん」

辛そうに歪んだ眼差しに小さく首を横に振った。

「そんなに謝らないで。・・・いいの。ちゃんと生きて、ここに居てくれるんだから」