「吉見はいま病院で療養中です。命に別状はないですし意識もあります。こちらにうかがう前にも会って話をしましたので」

わたしに口を挟ませない為だったか、一息に言葉を連ねた三ツ谷さん。

「心配させて済まないと伝言も預かりました」

そこで自分もぷつりと何かが切れた。溢れ出す涙を止められずに顔を両手で覆い嗚咽する。

「ッ･･･ナオさんっ･･･っ」

わたしは信じてていいのよね？
わたしを捨ててないのよね？
何も終わってないのよね？
愛してくれているのよね？

「会いたい･･･っっ、今すぐ会わせてください･･･っ」

泣きながらわたしは、三ツ谷さんに懇願していた。
もう。一秒だって待ってたくないから。
もう。一秒だって離れてたくないから･･･！