久しぶりに抱いてもらった日から
二週間経ち、
僕達はデパートに来ていた。
心咲の服も欲しかったし
凌杏も本屋に用があるということで
三人で買い物に来たのだった。
凌杏を心咲と二人で
待っていたら、遠くから
名前を呼ばれた。
何であの二人が一緒にいるんだ?
『佳慈と陽音!?』
まさか、
元恋人二人に会うとはね(苦笑)
「久しぶりね心綺人」
陽音は高校時代の恋人で後輩で
過去の恋人の中で
唯一身体を重ねた相手だ。
佳慈は大学時代の恋人で同い年。
『何、二人は付き合ってるの?』
多分、職場が一緒なんだろうし、
雰囲気からして恋人同士なんだろう。
「あぁ」
これは、不思議な巡り合わせだ。
『心綺人・心咲
お待たせしました』
話していると
凌杏が戻ってきた。
『お帰り、そんなに待ってないよ』
二人は凌杏の
綺麗な容姿に驚いている。
『心綺人、そちらのお二人は?』
そりゃ気になるよな。
『二人とも、学生時代の恋人だけど
今は二人が付き合ってるらしいよ』
凌杏が座ると心咲は抱っこをねだった。
荷物を僕が持ち、
凌杏が抱っこすると
嬉しそうにギュッと抱きついた。
『心咲は“パパ”が大好きだな』
僕の台詞に二人は
またしても驚いている(笑)
『そんな事ありませんよ(๑^ ^๑)
どっちかというと“ママ”のあなたから
離れようとしない方が
多いじゃないですか。
子供は母親の匂いに安心するのですよ』
僕達の会話に二人は
ついてこれていない。
「どういうこと⁉」
陽音が何度も瞬きをしながら
訳がわからないという
声音で訊いて来た。
『紹介がまだだったね。
僕の“旦那さん”と“娘”だよ』
二人は開いた口が塞がらない状態だ。
『初めまして、
心綺人の“夫”でこの子の“父親”の
向瀬凌杏と申します』
多分、容姿だけでいえば
“凌杏が”僕の妻だと
思われがちだけど実際は逆で
“僕が”凌杏の妻だ。
まぁ、そもそも
同性夫婦というのは
珍しいわけだけどね。
「心綺人、子供生める身体だったの!?」
元彼がそんな身体だったと
知ったら吃驚するのは当然だ。
『まぁね(苦笑)
雲川先生は当時から
僕の身体のことを知ってたけどね』
陽音はとうとう
言葉を失ったみたいだ。
佳慈も何か言いたそうに
口を開くが言葉が出てこないみたいだ。
『まぁ、そういうことさ』
僕はバイで両性具有。
そして、凌杏の妻で心咲の母親だ。
『僕達はそろそろ帰るよ』
凌杏の本屋が最後だったから
後は帰るだけだったけど
二人と話してたからね。
『今は色々と混乱
しているだろうから
落ち着いたら、連絡して』
鞄からメモ帳を出して
携帯の番号とアドレスを
書いて陽音に渡した。
凌杏は心咲を抱っこしたまま
二人にお辞儀をした。
放心したままの二人を
置いて僕達は帰途についた。
二週間経ち、
僕達はデパートに来ていた。
心咲の服も欲しかったし
凌杏も本屋に用があるということで
三人で買い物に来たのだった。
凌杏を心咲と二人で
待っていたら、遠くから
名前を呼ばれた。
何であの二人が一緒にいるんだ?
『佳慈と陽音!?』
まさか、
元恋人二人に会うとはね(苦笑)
「久しぶりね心綺人」
陽音は高校時代の恋人で後輩で
過去の恋人の中で
唯一身体を重ねた相手だ。
佳慈は大学時代の恋人で同い年。
『何、二人は付き合ってるの?』
多分、職場が一緒なんだろうし、
雰囲気からして恋人同士なんだろう。
「あぁ」
これは、不思議な巡り合わせだ。
『心綺人・心咲
お待たせしました』
話していると
凌杏が戻ってきた。
『お帰り、そんなに待ってないよ』
二人は凌杏の
綺麗な容姿に驚いている。
『心綺人、そちらのお二人は?』
そりゃ気になるよな。
『二人とも、学生時代の恋人だけど
今は二人が付き合ってるらしいよ』
凌杏が座ると心咲は抱っこをねだった。
荷物を僕が持ち、
凌杏が抱っこすると
嬉しそうにギュッと抱きついた。
『心咲は“パパ”が大好きだな』
僕の台詞に二人は
またしても驚いている(笑)
『そんな事ありませんよ(๑^ ^๑)
どっちかというと“ママ”のあなたから
離れようとしない方が
多いじゃないですか。
子供は母親の匂いに安心するのですよ』
僕達の会話に二人は
ついてこれていない。
「どういうこと⁉」
陽音が何度も瞬きをしながら
訳がわからないという
声音で訊いて来た。
『紹介がまだだったね。
僕の“旦那さん”と“娘”だよ』
二人は開いた口が塞がらない状態だ。
『初めまして、
心綺人の“夫”でこの子の“父親”の
向瀬凌杏と申します』
多分、容姿だけでいえば
“凌杏が”僕の妻だと
思われがちだけど実際は逆で
“僕が”凌杏の妻だ。
まぁ、そもそも
同性夫婦というのは
珍しいわけだけどね。
「心綺人、子供生める身体だったの!?」
元彼がそんな身体だったと
知ったら吃驚するのは当然だ。
『まぁね(苦笑)
雲川先生は当時から
僕の身体のことを知ってたけどね』
陽音はとうとう
言葉を失ったみたいだ。
佳慈も何か言いたそうに
口を開くが言葉が出てこないみたいだ。
『まぁ、そういうことさ』
僕はバイで両性具有。
そして、凌杏の妻で心咲の母親だ。
『僕達はそろそろ帰るよ』
凌杏の本屋が最後だったから
後は帰るだけだったけど
二人と話してたからね。
『今は色々と混乱
しているだろうから
落ち着いたら、連絡して』
鞄からメモ帳を出して
携帯の番号とアドレスを
書いて陽音に渡した。
凌杏は心咲を抱っこしたまま
二人にお辞儀をした。
放心したままの二人を
置いて僕達は帰途についた。