《17日目》
私、なにやってるんだろ…。
たまに、そんな感情に襲われる
勉強だって、やる気になれない
今、受験生なのに
なんだかんだ言って今日も、屋上に行くんだ
「人生、疲れる」
今日は、アイツに会いたくなかった
誰とも話したくもなかった
ただただ、今の私の気持ちを整理したかった
何にもやる気が出ないダメな自分で整理なんて綺麗になることなんてできないけれど
「なにしてんだよー」
だけど、今日もコイツは私に話しかけるんだ
私は気分が乗らないから無視をした
…この状況、出会った時と似てる気がする
「なんかあった?」
さっきとは違う、真面目な声で話しかけてくる
正直、ほっといて欲しい
だけど、今の私はわかる
國充の優しさだって
「なんもない」
だから私はそう答えた
「嘘つけ」
あっという間に見抜かれた
「奈穂、わかりやすいんだよ」
何も言えなくなった
いつも大して口数多い訳では無いけれど、心の中でも何も言えない
やっぱり、ここに来て國充と話さないなんてこと、できない
私は諦めることにした
「未来ってさ、どーみるのかな」
「は?」
今までで1番の超マヌケ顔いただきました
でも、本当にそれで悩んでるわけだし。。
未来を見れたらこんなに悩むこともないのかといつも考えてしまう
未来を見れたら、今がもうちょっと楽になるのかな
「未来なんて、いらないだろ」
國充から放たれた一言に驚いて、そちらをみた
先生も親も、将来を見据えろって言ってくるから、みんなそう思って生活しているのだと思い込んでいた
…そうだった
國充は、私の考えを根本からひっくり返すやつだった
そうしていつも、私の道を壊して、作っていく
「どうして未来なんてみたいんだよ」
「安全でありたいから」
私は躊躇いもなく答えた
きっとみんなそうだ
安全でありたい、未来に保証があれば今をもっと楽できる
「安全なんて、
未来が見えたってわかんないよ」
「え、なんで?」
「安全だから今を変えると、未来が変わっちまうだろ
だから、見ても見なくても結局、今に生きるしか方法がないんだよ」
國充の言ってることは、よくわかる
だけど
「最悪の場合をみたら、そこから這い上がれるようにできる気がする」
だからやっぱり、未来はみたい
「なあ、奈穂
本当に最悪な結末をみても、頑張れる?」
本当に最悪な結末って、なにそれ?
そう言おうとした口を噤んだ
だって、聞いてきた國充の目が、悲しい目をしていたから
「…みたこと、あるの?」
気づけば私はそう聞いていた
彼は何も言わなかった
私、なにやってるんだろ…。
たまに、そんな感情に襲われる
勉強だって、やる気になれない
今、受験生なのに
なんだかんだ言って今日も、屋上に行くんだ
「人生、疲れる」
今日は、アイツに会いたくなかった
誰とも話したくもなかった
ただただ、今の私の気持ちを整理したかった
何にもやる気が出ないダメな自分で整理なんて綺麗になることなんてできないけれど
「なにしてんだよー」
だけど、今日もコイツは私に話しかけるんだ
私は気分が乗らないから無視をした
…この状況、出会った時と似てる気がする
「なんかあった?」
さっきとは違う、真面目な声で話しかけてくる
正直、ほっといて欲しい
だけど、今の私はわかる
國充の優しさだって
「なんもない」
だから私はそう答えた
「嘘つけ」
あっという間に見抜かれた
「奈穂、わかりやすいんだよ」
何も言えなくなった
いつも大して口数多い訳では無いけれど、心の中でも何も言えない
やっぱり、ここに来て國充と話さないなんてこと、できない
私は諦めることにした
「未来ってさ、どーみるのかな」
「は?」
今までで1番の超マヌケ顔いただきました
でも、本当にそれで悩んでるわけだし。。
未来を見れたらこんなに悩むこともないのかといつも考えてしまう
未来を見れたら、今がもうちょっと楽になるのかな
「未来なんて、いらないだろ」
國充から放たれた一言に驚いて、そちらをみた
先生も親も、将来を見据えろって言ってくるから、みんなそう思って生活しているのだと思い込んでいた
…そうだった
國充は、私の考えを根本からひっくり返すやつだった
そうしていつも、私の道を壊して、作っていく
「どうして未来なんてみたいんだよ」
「安全でありたいから」
私は躊躇いもなく答えた
きっとみんなそうだ
安全でありたい、未来に保証があれば今をもっと楽できる
「安全なんて、
未来が見えたってわかんないよ」
「え、なんで?」
「安全だから今を変えると、未来が変わっちまうだろ
だから、見ても見なくても結局、今に生きるしか方法がないんだよ」
國充の言ってることは、よくわかる
だけど
「最悪の場合をみたら、そこから這い上がれるようにできる気がする」
だからやっぱり、未来はみたい
「なあ、奈穂
本当に最悪な結末をみても、頑張れる?」
本当に最悪な結末って、なにそれ?
そう言おうとした口を噤んだ
だって、聞いてきた國充の目が、悲しい目をしていたから
「…みたこと、あるの?」
気づけば私はそう聞いていた
彼は何も言わなかった