私は、生きるのが嫌いだ


努力しなくちゃいけないから
才能で生きていけることなんて、何千分の一…いや、何万分の一の人間がやっているのだろう。


なにも努力をせずに、手に入れたのは

失われた未来だった。


光のない未来

…それが私の生きる今。


高校三年生、自称進学校に通う私にとって、大学に進学しなければいけない大事な時期


わかっているけれど、勉強が手につかない


嫌いなわけじゃない


ただ、
しなくちゃいけないことをしたくないだけで


模試、定期試験、その結果を見るだけで教師はいつでも本心に気づかない


…それは人間関係にしても。



学校|《ここ》には、カーストがある

強い人、中間の人、弱い人

強いものは弱いものをねじ伏せる力がある

美しいと言えるまでにキッパリと割れたそれに入れない私は、
この世界にいる存在であることを否定されたのだ



勉強、人間関係の全てに上手くいかず、家族にも呆れられてる私の未来は真っ暗で


死のうと思ったんだ



だけど死ぬことができなかった

…怖かった


死ぬ直前、死んだ先に待ち受けているものがわからなくて怖くなった



知らなかった

死ぬことがこんなに怖いなんて


わからなかった

その先に待ち受けているものが何かなんて



なにも出来ずに息をしているだけの私は、

今日もひとりで逃げている。