それから数日経った夜のことだった。

「あー、疲れたー」

肉体労働のバイトを終えると、住んでいるアパートへと帰ってきた。

アパートの前についた時、
「桑田くん」

「うおっ!?」

宗助が目の前に現れた。

「な、何ですか!?」

驚いている桑田に、
「もう1度だけ、考え直してくれないか?」

宗助が言った。

「何度言っても一緒です!」

そう言い返すと、桑田は宗助の前から去って行った。

一体、彼はどこで自分の家を調べたのだろうか?

桑田はゾッと背筋が震えたのを感じた。