その翌日、瑛太は履歴書を持って面接へと向かった。

「へえ、18歳なんだ」

履歴書と瑛太の顔を見比べながら、支配人らしき男が言った。

「はい」

瑛太は首を縦に振ってうなずいた。

「20歳くらいだと思ってた。

よく年上に見られるでしょ?」

笑いながらそう言った彼に、
「えっ…ああ、はい、そうですね」

瑛太は苦笑いをした。

20歳に見えたとなると、自分は相当なまでに老けているのかと疑いたくなった。

でもバレてはいないようなので、瑛太はホッと胸をなで下ろした。

「じゃあ、今日からでも大丈夫かな?」

「はい、よろしくお願いします」

その日から瑛太はクラブのウエイターとして働くことになった。