徳重と瑛太の手によって投げられたのは黒ずくめの男たちだった。

全員ボコボコにされたうえに、後ろ手で手錠をかけられていた。

「真木くんもこれで終わりやね」

聞き覚えのある名古屋弁と共に現れたのは、
「荒畑さん!?」

荒畑だった。

「あなたの悪事は全て警察にバラしました」

彼の後ろから現れたのは、
「なっちゃん…!?」

夏々子だった。

「お前ら…お前ら、全員グルだったのか!?」

彼らに包囲されてしまった真木はうろたえている。

「グルじゃあれへんよ。

警察はお前たちの行動を常にマークしていたんや」

荒畑が真木に歩み寄った。

「荒畑さん!」

宗助は荒畑に向かって呼びかけた。