その翌日、宗助はお気に入りのフレーバーの紅茶とデパ地下で買ってきた焼き菓子を持って千恵美の元を訪ねた。

紅茶を見た瞬間、千恵美は大喜びをした。

「これ、Ｎ地区で限定販売されているフレーバーティーですよね！？」

嬉しそうに言った千恵美に、
「そうですけど、ご存じなんですか？」

宗助は聞いた。

「私、このメーカーの紅茶が大好きなんです！

と言うか、紅茶全般が大好きなんです！」

紅茶好きと言うことで千恵美と意気投合して、交際を始めた。

そして、千恵美が大学を卒業したら結婚をすると言う約束を交わした。

順風満帆な日々を送っていたある日のことだった。

「ええっ！？」

浮橋からの調査結果に、宗助は驚いて聞き返した。