「まあな。

来月からは全国ツアーがあるから、しばらくは会えないかもな。

これからテレビ番組の収録、雑誌の取材と深夜まで仕事がいっぱいだしな」

宗助はやれやれと言うように息を吐いた。

「それでもお前はすごいよ。

忙しい合間をぬいながら、俺に会いにきているんだから」

そう言った浮橋に、
「父のことになると話は別だよ」

宗助は笑った後、アイスティーをストローですすった。

「今度は飲みに行くか?

久しぶりに、仕事以外のことも話したい」

そう言った宗助に、
「ああ、いいぜ」

浮橋は首を縦に振ってうなずいた。