久しぶりに浮橋と会った宗助は、近くの居酒屋で飲むことになった。

「知らなかったな。

まさか、宗助もここへきてたなんて」

ビールを片手に浮橋は笑った。

「兄貴は今は何をしているんだ?」

宗助はウーロン茶を口に含んだ。

この当時は20歳になったばかりと言うこともあり、まだお酒を飲むことができなかった。

「俺はな、情報屋をしているんだ」

得意そうに笑った浮橋に、
「情報屋?」

宗助は聞いた。

「まあ、いわゆる調べる仕事ってヤツだな」

そう言った浮橋に、
「例えば、僕のお父さんのこととかも調べることができるの?」

ジョーダン半分、本気半分で、宗助は質問した。