特設ステージで披露した結果、
「ブラボー!」

「かっこいいー!」

目を疑うほどの盛りあがりに、ただ戸惑うことしかできなかった。


文化祭が終わった翌日。

「カンパーイ!」

ジュースと持ち寄ったお菓子で打ちあげパーティーをした。

「やっぱり、俺が見込んだだけのことはあるなあ!」

コーラを片手にそう言った畑山に同意をするように、吉永は首を縦に振ってうなずいた。

「宗助、このままほったらかしにするのはもったいねえ」

ポンと、吉永が宗助の肩をたたいてきた。

彼にありえないくらいの力で肩をたたかれたせいか、自分でも多少は力がついたなと思った。