「烏山は私が夏々子の母親だと言うことを知って、私にストーカーをしてきました。

あいつがあの子を狙っていると知った時…どんな形でもいいから、あの子に母親らしいことをしたかった。

だから、あいつを殺すことしか考えられませんでした…。

後は社長の推理通りです」

話し終えた岡島に、
「あなたに軽蔑を抱いていたことをお許しください」

宗助は頭を下げた。

「そう思われても仕方がないことです。

騙されたとは言え、私は実の娘の手を離してしまったのですから…」

宗助は頭をあげると、
「なっちゃんのことは」

「退院したら、警察に自首をします。

私が罪を償ったら、必ず娘に会いに行きます。

その時に、全てを話します」

そう言った岡島に、
「わかりました」

宗助はそう言うと、病室を後にした。