「久しぶりに見たわ、宗助さんのグラサン姿」

瑛太が呟くように言った。

「彼らのステージはもう終わったな」

宗助が空を見あげた。

「あっ、ホントだ」

桑田が気づいたと言うように言った。

宗助の言う通り、さっきまでステージを盛りあげていたBIRDMENの音が止んでいた。

「さあ、挽回を始めようか」

宗助が手を差し出した。

「了解」

夏々子が自分の手を宗助と重ねた。

「上等」

瑛太は笑って、2人の手のうえに自分の手を重ねた。

桑田も3人の手のうえに自分の手を重ねると、
「ベイビー・スターダスト、行くぞー!」

掛け声をかけた。

「オーッ!」

4人は手を空に向かってあげた。