宗助は頬杖をつくと、BIRDMENの音楽に耳を傾けていた。

「この曲は確か、『メインストリート』だったな」

そう言った宗助に、
「さすが元マネージャー、正解です!」

桑田がパンと嬉しそうに手をたたいた。

「この曲を忘れるって言う方が間違ってるよ。

僕が彼らのマネージャーになった3ヶ月後に発売されたシングル曲なんだから」

「ある意味、思い出がある曲なんですね」

そう言った瑛太に、
「どうなんだろうな」

宗助は苦笑いをした。

「ケリー」

その声に視線を向けると、
「社長」

四月一日がケリーに歩み寄っていた。

「ヤスくん」

「瑛太」

「…知ってるでしょ?」

何とも定番なボケをした瑛太と桑田に、宗助はツッコミを入れた。