ケリーはiPhoneをズボンのポケットに入れた後、宗助の方へ向き直った。

「社長に頼んで、機材の方を手配してもらいました。

今日の夕方あたりにつくそうです」

「あの、そこまで…」

そう言った宗助に、
「困った時はお互い様です。

一緒にライブを成功させましょう」

ケリーはニコッと笑った。

「ありがとうございます!」

宗助がケリーに向かって頭を下げたので、夏々子と瑛太と桑田もそれにならった。

「あの、頭あげてくれませんか?

私、そう言ったことになれていないので…」

戸惑いながら言ったケリーに、宗助たちは頭をあげた。

「ライブ、絶対に成功させましょう!」

そう言ったケリーに、
「約束します!」

宗助は首を縦に振ってうなずいた。