「…すみません、どう言うことですか?」

言いにくそうに質問をした宗助に、
「あっ、ごめん!

“化け物”の間違いだった!」

本山が笑いながら、ペチリと自分の額をたたいた。

「何がかかってんのか全然わかんなかったんだけどー」

夏々子はそう言った後、梅酒を口に含んだ。

宗助と瑛太と桑田も、彼女のマネをするようにビールを口に含んだ。

「いや、ごめん!

ホンット、申し訳ない!」

本山はペコペコと平謝りをしている。

「彼女も首を縦に振ってうなずいたんやったら楽しみだね。

当日までに今まで出した彼女の曲を勉強しんと」

荒畑は嬉しそうに首を縦に振ってうなずいた。

「興味がわいたんですか?」

そう聞いた桑田に、
「そりゃ、興味がわくに決まっておるじゃないやか。

彼女とは初対面なんやから」

荒畑が返した。