宗助は微笑むと、
「僕らが今の地位にいるのは、もちろん僕らの努力もあるけれど、1番は彼らのおかげだ。

彼らが僕らの音楽を好きでいてくれたから、僕らは今の地位を手に入れることができた。

彼らが支えてくれるから、僕らは日本を代表するロックバンドと言う地位を手に入れた。

今回のフリーライブは、賭けだ。

彼らがまた僕らの音楽を好きになってくれるか。

彼らがまた僕らを支えてくれるか」

そこまで言い終わると、また3人の顔を見回した。

「僕のわがままにつきあわせて申し訳ないと思ってる」

そう言った宗助に、
「了解」

先に言ったのは、夏々子だった。

「上等」

次に言ったのは、瑛太だった。

「わがままなんて今に始まったことじゃねーじゃん」

桑田が笑いながら言った。