「あなたは罪に罪を重ねただけだ。

自分のものにしたかったから殺した?

それは愛情じゃなくて、わがままだ」

吐き捨てるように言った宗助に言葉が返せないと言うように、山崎は地面に座り込んだ。

「金で全てを揉み消そうったって、そうはいきませんよ?」

その声と同時に草陰から現れたのは、瑛太と桑田だった。

座り込んだ山崎に瑛太はスマートフォンを見せた。

「今の会話は全て警察が聞きました。

もうそろそろくる頃でしょう」

瑛太が言い終えたのと同時に、サイレンの音が聞こえた。


その後広場に現れた警察に、山崎は逮捕された。

「詳しいことを聞きたいので署までご同行を願えますでしょうか?」

千恵美の前に1人の刑事が現れた。

「えっ…ああ、はい」

答えた千恵美は周りを見回した。

4人の姿はすでになかった。