コンコンとたたいたドアの音に、
「はい」

桑田は返事をした。

ドアが開いて入ってきたのは、
「あけましておめでとう」

3人だった。

「えっ、ええっ!?」

瑛太と桑田は訳がわからない。

「な、何でですか?」

驚きながら聞いている桑田に、
「差し入れを持ってきたんだ」

徳重はサングラスを外すと、大きな紙袋を持ちあげた。

「俺らも玉井くんの無実を信じてるんよ」

そう言った荒畑に、
「…本当、ですか?」

桑田は聞き返した。

「ゴキブリ1匹を殺すことすらできないボクちゃんに人殺しなんて言うハードなマネができる訳ねーだろ」

本山はそう言い返すと、ドカッと椅子に腰を下ろした。