「え、弟?…」



澪は必死に自分の頭の中の記憶を呼び起こすのに集中した。










……そう言えば…あたしが熱を出して稚尋がお見舞いに来てくれた日……。







稚尋に聞いたっけ……?





『なんか…やけに看病上手くない?』




その時は。



『あー…姉がしょっちゅう熱出すから…なれてんだ』





そんな事を言ってたっけ。