他のお客さんが来たので私たちはプールから上がり、部屋へ戻り着替えディナーのためレストランに移動した。
ランチはイタリアンだったので、ディナーは中華にした。綺麗な夜景を見ながら食事を楽しんだ後は最上階のオシャレなバーに移動した。
店内にはジャズが流れていて、私たちはウエイターに案内されたカウンター席に座った。
恭介さんは私が飲みやすいカクテルをバーテンダーに注文してくれた。
一杯のカクテルを飲み終えると私たちは部屋へ戻り、バスタブにお湯をはった。
恭介さんとバスタブに浸かると、後ろから首筋を甘噛みされた。
「お風呂でこんなことするの愛花が初めてだ」
「本当ですか?」
「あぁ、本当だ。愛花が好きだ」
「今日は途中から呼び捨てになってましたよね。恭介さんの特別になれた気がして嬉しかったです」
「とっくに愛花は俺の特別だよ。続きはベッドでな」
ベッドに移動すると、恭介さんは最初から激しかった。
「ンン……」
私は我慢出来ず声を漏らした。
「今日は声を我慢しなくても良い。むしろもっと愛花のエロイ声を聞きたい。それと愛花も俺のこと呼び捨てにして」
「ごめんなさい。今すぐには無理です」
「それは分かってる。ちょっとイジワルしてみたかっただけだ」
「もう酷いです」
私はまだ恭介さんを呼び捨てには出来そうにないけどいつか出来るようになれたら良いなって思った。
初めてのスイートルームの夜は、チョコレートのように甘いキスを交わす夜になったのだった。
Fin