
作品番号 1572114
最終更新 2019/08/27
きれいに物語が始まって、伏線を張っているのを見守って、
安心してカーテンコールを待てるのはフィクションだけだ、なんて。
そんなの悲しすぎますよ、僕には。
「一言で言えばきっとただ、好きだったんですよ」
でもそれだけじゃなかったから、僕はこうやってファンレターを書きました。
あなたにカーテンコールがないなんて、あなたにスタンディングオベーションをしないなんて。
「僕から言わせてみればそっちのがばかだよ」
安心してカーテンコールを待てるのはフィクションだけだ、なんて。
そんなの悲しすぎますよ、僕には。
「一言で言えばきっとただ、好きだったんですよ」
でもそれだけじゃなかったから、僕はこうやってファンレターを書きました。
あなたにカーテンコールがないなんて、あなたにスタンディングオベーションをしないなんて。
「僕から言わせてみればそっちのがばかだよ」
- あらすじ
- ああ、そうだ。ファンレターを書こう。
あなたの住所も、SNSも名前も知らないけれど、ファンレターを書こう。