「連続で割っちゃ、ダメだった?」

「やっ、そーじゃなくて…
あぁっ!
俺ってなんでこうツメが甘いんだろっ」

そう何かを探し始める。


私が状況を問いただすと。
今連続で割ったバルーンの中に、エンゲージネックレスを仕込んでいた事が明かされ…

2人で大捜索が始まる。


「もうっ、なんでそんな大事な物そのまま入れるのっ?」

「いやその方が入れやすくてさっ…
それに一応、リボンは付けてたんだけど…
赤の小さいヤツ」

「そんなんじゃっ…
この状態から探すには難易度高すぎなんだけどっ」

床はたくさんのバルーンと、赤い薔薇の花びらと、色とりどりの紙ふぶきで埋め尽くされてた。


「そーゆうなって。
こんな予想外のサプライズも楽しいだろっ?」

「…むしろ、罪悪感を感じるサプライズなんだけど…
でも。
なんだか宝探しみたいで楽しいかもっ」

「だろっ!?
これも計算の上だからっ」

はいはい、と流してると。

おもむろに…