君の目に映りたい。
1章

第2回(8/29更新)

 高校二年になっても、相変わらず私は小柄で、クラスでも前から数えた方が断然早い。

 学校の制服を着ていても、中学生に間違われることがしょっちゅうだし、そもそも似合っていないことも自覚している。なんか、小学校の写真と顔がいつまで経っても変わらないんだ。童顔っていうか、特徴がないっていうか。

 私の成長期は、本当に小学校で終わってしまったんだろうか。秀と比べて、背が低いことにはさすがにもう慣れた。三年近く見下ろされているのだ。今更どうこう言う気もない。

 でも、最近はなんとなく、和佳に対してコンプレックスを覚えてしまう。

 高校に入ってから、和佳は少し垢抜けた。本人は特別何をしているわけじゃない、と言うし、実際今でも化粧っ気も薄く、髪型だって変わっていない。でも、どことなく、女の子らしく、綺麗になった。背が少し伸びた。

 あとは単純に、高校の制服が似合っている。そしてたぶん……こんなことを今さら思うのは何だけど、和佳はもともと綺麗な子で、それが成長するにつれて如実になってきた……っていうのは、たぶん私の僻みも半分くらい、入っていそうだけど。

 中学卒業と同時に、秀と和佳は付き合い始めた。二人はそれを、私に秘密にしたりはせずに、ちゃんと話してくれた。

 もちろん、私はそれをあらかじめ知っていたわけだけど、私の方はそれを言えなかった。今まで通りに接してほしい、と二人には言われたから、高校に入ってからもそれまで通りに接するように、努力はしている。

 でも、そんなの無理だって、たぶん二人だってわかっている。

 高校に進学して、私たちはそれぞれクラスが別になった。部活はそれぞれが中学のものを続けるから、これも別々。中学のときだって部活は違ったけど、一緒に帰っていた習慣は自然消滅した。

 私は秀と和佳に遠慮しただけだけど、サッカー部と水泳部は練習日も時間もあんまり合わないみたいで、二人で一緒に帰っているっていうわけでもないみたい。

 まあでも、実際はそんなことが理由じゃない。単純に二人は恋人で、私は部外者だ。

 三人でいるとき、「恋人」ってステータスを、すぱっと「友だち」に切り替えられるわけじゃない。それは男子と付き合ったことがない私にだって、なんとなくわかることだ。

 もちろん、私が秀のことを未だに好きだっていうのも、多少は関係しているんだろうけれど。
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