私はキッパリそう言ってから、天沢さんは笑っていた。
「…あはは。そんなキッパリと。ふーん、そうなんだ。第三者からそう見えるんだね、俺は」
天沢さんは髪を手でかきながら、後ろにそって背筋を伸ばしていた。
私はそんな天沢さんを見て、彼の目を見据えてから私は言う。
「それで天沢さんは、何の仕事してるんですか?」
私は早く聞きたかった。天沢さんがなんの仕事をしているか。だって、あまりにも謎すぎて分からないから。
「…聞いちゃいます? じゃあ、選択肢をあげよう」
なんで、普通に教えてくれないの?私は呆れながら、天沢さんを見る。
「なんですか。早く言ってくださいよ」
「遠慮なく。1、小説家。2、SE。3、教師。さあ、どれでしょう?」
天沢さんは笑顔で、私にさあ、どれ?と両手を広げて聞いてくる。
私は一つひとつ、天沢さんの仕事について考えた。
小説家はないな。イラストレーターがないということは芸術的なものはなし。
SEはあり得そうだけど、うーん。
私は考えた上に、SEと選んだ。
「SE」
私は天沢さんを見ながら、ファイナルアンサー? と私に聞いてきた。
なので、はいと答えて、天沢さんは間を空けて私を見ていようとしていた。
「…早く言って下さいよ」
私はあまりに解答を溜め込む天沢さんに痺れを切らした。ため息をつき、天沢さんを見る。